統合・標準化

OTリモートアクセスを
統合・標準化する

VPN、OEMツール、PAM、個別アカウントの乱立から、工場・IT・OT・外部ベンダーが共通で使えるアクセス管理基盤へ。接続を増やすのではなく接続を管理できる状態にすることがOTリモートアクセス統合の目的です。

経路を整理
アクセス経路の削減

VPN、OEMツール、個別接続など分散した経路を共通ルールで管理

標準化
承認・権限・ログを統一

誰が、いつ、どの装置に、どの権限でアクセスしたかを一貫して管理

IT×OT連携
共同ガバナンスの実現

セキュリティ要件と現場運用の両方に対応できる共通の運用モデル

問題提起

リモートアクセスは増やすほど管理が難しくなる

多くの工場では、リモートアクセス手段が段階的に増えていきます。最初はVPN。次に装置メーカーごとのOEMツール。さらにPAM、ジャンプサーバー、クラウド監視、個別の保守用アカウント。

一つひとつはその時点では合理的な選択かもしれません。しかしツールが増えるほど、ユーザIDがツールごとに分かれ、承認フローが拠点や部門ごとに異なり、セッションログの形式や保管場所がばらつき、監査時に証跡を複数システムから集める必要が生じます。

これはセキュリティだけの問題ではありません。工場の保守スピード、ベンダー対応、監査対応、IT/OT間の連携に直接影響します。

分断の影響

分断されたアクセス環境で起きること

01

可視性が分断される

VPNのログ、OEMツールのログ、PAMのログ、現場での承認履歴が別々に管理され、全体像を把握しにくくなります。

02

承認フローがばらつく

ある拠点ではメール承認、別の拠点では電話確認、別の拠点では常時接続。同じ会社内でも統制レベルが変わります。

03

ベンダー管理が複雑化する

装置メーカーごとに異なるツールを使うと、工場側はベンダー全体のアクセス状況を横断的に把握しにくくなります。

04

監査証跡が不完全になる

誰が接続したか、何にアクセスしたか、いつ終了したか。分断された環境ではこの証拠が複数ツールに散らばります。

05

緊急対応が属人化する

承認や接続手順が統一されていないと、緊急時ほど「詳しい人に聞く」「例外的に接続する」といった属人的な運用になりがちです。

分断されたアクセスから統一された運用モデルへ

項目
分断されたリモートアクセス
統合・標準化されたリモートアクセス
接続手段
VPN、OEMツール、PAM、個別接続が並存
共通のアクセス管理レイヤーで統制
ユーザ管理
ツールごとにIDが分かれる
ユーザとベンダーを一元的に管理
承認フロー
拠点・部門・ベンダーごとに異なる
標準化された承認プロセス
アクセス範囲
ネットワーク単位またはツール任せ
装置・ユーザ・時間単位で制御
ログ
各ツールに分散
セッション単位で一元管理
ベンダー管理
ベンダーごとに異なる接続方式
工場側が共通ルールで統制
緊急対応
属人的・例外的になりやすい
ルール化された範囲で迅速に接続
監査対応
後から証跡を集める
通常運用の中で証跡を残す
IT/OT連携
役割や責任が曖昧になりやすい
セキュリティと現場運用を両立

Secomeaの考え方

OT専用の共通アクセス管理レイヤーをつくる

OTリモートアクセスの統合・標準化とは、既存のVPN、PAM、OEMツール、個別システムをすべて一度に廃止することではありません。

重要なのは、リモートアクセス全体を共通の運用レイヤーで管理することです。Secomea は、VPNのようにネットワークへ広く接続するのではなく、OEMツールのようにベンダーごとに管理を分断するのでもなく、PAMのようにIT中心のID管理だけで完結するのでもありません。

OT環境に必要なリモートアクセスを、社内ユーザと外部ベンダーを同じルールで管理し、工場側がアクセス管理の主導権を維持しながら、現場運用を妨げない形で統合します。

アクセス経路の削減

乱立したVPN、OEMツール、個別接続を整理し、管理すべきアクセス経路を減らします。

ユーザとベンダーの一元管理

社内ユーザ、装置メーカー、保守会社、SIerを同じ管理ルールで扱えるようにします。

承認フローの標準化

接続前の承認、接続中の監視、接続後の証跡確認を拠点横断で標準化します。

装置単位のアクセス制御

ネットワーク全体ではなくPLC、HMI、SCADAなど必要な産業機器に限定して接続。

監査ログの一元化

誰が、いつ、どの装置に接続したかを確認しやすくし、監査対応やインシデント調査に備えます。

IT/OT共同ガバナンスの実現

IT部門はセキュリティと監査を、OT部門は現場運用と可用性を重視。両者が同じ情報をもとに判断できます。

導入の進め方

OTリモートアクセス統合の3ステップ

すべてを一度に置き換える必要はありません。重要な拠点、主要ベンダー、リスクの高い接続経路から段階的に統合します。

STEP 01

現状を棚卸しする

VPN、OEMツール、PAM、個別アカウントなど、現在使われているリモートアクセス経路を洗い出します。誰が何にアクセスしているか、承認フローや権限管理の実態を整理します。

STEP 02

共通管理レイヤーを導入する

個別ツールに依存した運用から、ユーザ、装置、時間、ログを一貫して管理できる仕組みへ移行します。既存ネットワーク構成を大きく変えずに導入できます。

STEP 03

段階的に標準化する

重要拠点、主要ベンダー、リスクの高い接続経路から段階的に統合。アクセスログ、承認履歴、権限レビューを通常業務に組み込み、監査時に説明できる状態をつくります。

FAQ

よくあるご質問

OTリモートアクセスの統合とは既存VPNやOEMツールをすべて廃止することですか?

いいえ。統合とは既存ツールをすべて一度に置き換えることではありません。重要なのはリモートアクセス全体を共通の運用レイヤーで統制することです。VPN、PAM、OEMツールが残る場合でも、ユーザ管理、承認、アクセス範囲、ログ、監査証跡を一貫して管理できる状態を目指します。

すでにPAMを導入している場合でもSecomeaは必要ですか?

PAMはID管理や特権アクセス管理に有効ですが、OT環境ではPLC、HMI、SCADA、産業機器、外部ベンダー、現場承認、セッション可視性など、ITとは異なる運用要件があります。PAMを補完しながら、OTリモートアクセスの実行・承認・監査を管理する基盤としてSecomeaを位置づけることができます。

統合すると現場の保守対応が遅くなりませんか?

統合・標準化の目的は承認を重くして遅くすることではありません。むしろ接続手順や承認ルールを事前に標準化することで、緊急時にも迷わず予測可能な形でアクセスを有効化できます。

IT部門とOT部門のどちらが管理すべきですか?

どちらか一方だけで管理するのではなく、ITとOTの共同ガバナンスが望ましいです。IT部門はID、認証、セキュリティ、監査を重視し、OT部門は可用性、現場作業、設備停止リスクを重視します。統合されたリモートアクセス基盤により、両部門が同じ情報を見ながら役割分担して管理できます。

コンプライアンス対応にも効果がありますか?

はい。リモートアクセスが分断されていると監査時に証跡を複数ツールから集める必要があります。統合されたアクセス管理により、誰が、いつ、どの装置にアクセスしたかを説明しやすくなり、IEC 62443、NIS2、NIST CSFなどの規制対応に必要なトレーサビリティを確保できます。

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