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IIoTセキュリティとは:スマート製造の可能性と、見落とされがちなリスク

IIoT(Industrial Internet of Things:産業用IoT)は、製造業のDXを支える基盤です。一方で、接続される機器が増えるほどサイバーリスクも拡大します。本ページでは、IIoTセキュリティの全体像・特有のリスク・選定ポイントを5分で把握できるようまとめました。

IIoTセキュリティとは──IIoTを特徴づける5つの観点

IIoT(Industrial Internet of Things:産業用IoT)は、製造業や石油・ガス・電力などの産業用途に特化したIoTの一形態です。家庭用スマート家電やウェアラブル機器といった一般消費者向けIoTと異なり、IIoTは産業現場特有の要件のもとで運用されます。そのため、セキュリティ対策にもIIoTならではの観点が求められます。以下に、IIoTを特徴づける5つの観点を整理しました。

観点 IIoTの特徴
接続対象 PLC・HMI・SCADA・センサーなど、多様な産業機器がネットワークに接続される
稼働継続性 24時間連続運転が前提・パッチ適用のための停止が困難
故障時の影響 安全リスク・サプライチェーン全体への波及・1時間あたり数万〜数百万ドルの損失
攻撃対象領域 スマートファクトリー化により侵入口が急増・産業用通信プロトコルも対象に
規制対応 IEC 62443・NIS2 など産業向け規制への適合が必要

これらの観点は、家庭用IoTやIT環境向けに設計された一般的なセキュリティ対策では十分にカバーできません。IIoTには専用の設計思想に基づいたセキュリティ対策が必要です。

今、製造業がIIoTセキュリティに向き合うべき3つの理由

製造業は今やサイバー攻撃の最大標的

世界経済フォーラムは「製造業がサイバー攻撃の最大の標的となっている」と警告。2022〜2023年にかけて、製造業を狙ったランサムウェア攻撃は53%増加。IBM調査では、2022年に発生した脅迫の3割以上が製造業を狙ったものでした。

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IIoTは攻撃対象領域を爆発的に拡大させる

スマートファクトリーでは、PLC・HMI・SCADA・センサー・各種産業プロトコルが接続され、攻撃者にとっての「侵入口」が急増。SonicWallの調査では、2023年半ばの時点でIoTマルウェアの発生件数が前年同期比37%増、7,790万件に達しました。

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ダウンタイムのコストが過去最高水準に

Fortune Global 500企業では、突発的なダウンタイムにより年間売上の11%・約1.5兆ドルの損失が発生。1時間のダウンタイム損失は業種により3.9万〜200万ドル超。IIoTの拡大とともにこのコストは年々上昇しています。

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IIoT導入時に陥りがちな6つの落とし穴

多くの製造企業が、IIoT導入時にセキュリティ面で同じ過ちを繰り返しています。WP3の調査結果から特に頻発する6つを整理しました。

落とし穴 何が問題か
① IoTデバイスのセキュリティ機能の不備 高度化するサイバー脅威を防ぐには不十分・侵入経路に
② 暗号化通信の検査の軽視 暗号化に隠れた悪意ある活動を見逃す
③ 認証プロトコルの不備 推測されやすいパスワード・MFA未導入・不十分なアクセス制御
④ ネットワーク可視性の欠如 誰がどのデバイスに接続しているか把握不能
⑤ アップデート・パッチ対応の遅れ 既知の脆弱性が放置される
⑥ シャドーIoTデバイスの存在 未承認デバイスがセキュリティ侵害の新たな経路に

各落とし穴の詳細な対策、攻撃事例(Mirai・Stuxnet・Triton等)、9つのベストプラクティスはWP3『IIoT スマート製造効率化へのゲートウェイ』で詳細解説。

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Secomeaのアプローチ:IIoT環境のセキュリティを基盤から支える

Secomeaは2008年設立以来、産業ネットワークとOT機器に特化して設計されたセキュアリモートアクセス(SRA)ソリューションを提供しています。世界8,000社以上の導入実績があり、IEC 62443認証・ISO 27002準拠など、IIoT環境に求められる規制対応も網羅しています。

ゼロトラストアーキテクチャを基盤に

Secomea Primeはゼロトラストアーキテクチャを基盤に設計された新プラットフォーム。すべてのリモートアクセスセッションを完全に監視・管理。

OT機器へのプラグアンドプレイ接続

PLC・HMI・SCADAなど多様な産業機器にプラグアンドプレイで接続可能。RDP・VNC・SSH・Telnetなどあらゆるプロトコルに対応。

IEC 62443認証・セキュア・バイ・デザイン

IEC 62443-4-1/3-3認証取得・ISO 27002準拠。製品開発プロセスにセキュア・バイ・デザインの手法を組み込み、IIoTに求められる高度な信頼性を実現。

Secomeaソリューションの4コンポーネント

OT-SRAを構成する4つの要素

01

Secomea Prime

すべてのリモートアクセスセッションを確実に把握

02

IIoT Gateway

あらゆるOT資産へのハードウェア接続/ソフトウェア導入

03

IIoT Server

ユーザによる資産へのアクセスをシームレスに管理

04

Access Client

認可されたユーザが資産にスムーズにアクセス

詳しい全体像はWP3『IIoT スマート製造効率化へのゲートウェイ』で

Secomeaが製造業のために制作したIIoT入門完全ガイドです。IIoT・インダストリー4.0・スマート製造の三位一体から、6つの落とし穴・6つの攻撃種類・9つのベストプラクティス、Secomeaのソリューションまで32ページで解説。

IIoT スマート製造効率化へのゲートウェイ

製造業のためのIIoT入門完全ガイド

本ガイドの目次(全32ページ)

  • ・01: IIoT・インダストリー4.0・スマート製造(三位一体のアプローチ)
  • ・02: IIoTの変革力(製造現場を一新させる技術)
  • ・03: IIoTに潜むサイバーリスク(製造インフラを守るために)
  • ・04: IIoTサイバーセキュリティのベストプラクティス(リスク管理戦略)
  • ・05: SecomeaがIIoT導入の第一歩をサポート(OT-SRAソリューション)

近日公開予定

公開時にメールでお知らせします。

FAQ

よくあるご質問

IIoTとIoTの違いは何ですか?

IIoT(Industrial Internet of Things:産業用IoT)は、製造業・石油ガス・電力など重要産業に特化したIoTです。一般消費者向けIoT(スマート家電・ウェアラブル機器など)と異なり、システムの故障やダウンタイムが直接安全リスクや巨額の損失につながるため、運用効率・安全性・システム健全性を最優先に設計されています。

なぜIIoTセキュリティが他のセキュリティと別物として扱われるのですか?

IIoT環境は、ITインフラだけでなく、PLC・HMI・SCADA・センサー・産業用通信プロトコルなど多様な産業機器を含むため、攻撃対象領域がIT環境の比ではないほど広く、要件もOT特有のものが加わります。IT向けの一般的なセキュリティ対策では対応しきれません。

スマートファクトリーで具体的にどんな攻撃が想定されますか?

DoS/DDoS攻撃(Mirai等のIoTボットネット)、中間者攻撃(通信傍受)、脆弱性悪用(Stuxnet等)、産業用制御システムへのマルウェア仕込み(Triton等)、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)からの情報窃取、デバイスのハッキングなどが代表的です。詳細はWP3で解説しています。

IIoT環境にゼロトラストを適用するのは現実的ですか?

はい、IIoT環境こそゼロトラストアーキテクチャの導入が推奨されます。「誰も信用せず、すべてを検証する」原則に基づき、アクセス権を「知る必要がある者」のみに限定することで、IIoT特有の広大な攻撃対象領域からのリスクを大幅に低減できます。Secomea Primeはゼロトラストを基盤に設計されています。

IIoTセキュリティの第一歩として何から始めるべきですか?

WP3で示される9つのベストプラクティスのうち、特に優先度が高いのは「リスクアセスメントの実施」と「セキュアリモートアクセス(SRA)ソリューションの導入」です。まず現状の攻撃対象領域を把握し、外部からのアクセス経路を統一管理することが、後続のすべての対策の基盤となります。